介護をしている弟の死を望んでしまう

ここしばらく真夏の陽気が、梅雨入り宣言とともに涼しくなった。今日も雨模様で涼しい。さて今日の相談は、糖尿病を患い寝たきりの弟を介護する40代独身女性の相談。弟の死を望んでしまうというもの。

回答者は社会学者の上野千鶴子さん、どのような回答するかを予想、というか自分ならどう回答するかを考える。

結論は今の状態がベストであると言うこと。女性は弟を嫌いながらも肉親に対する必要十分な対応を行っている。誰もが肉親の介護に思いやりと愛情でやり遂げると言うことは難しい、というよりありえないだろう、対象者をいみ嫌う感情を抱くのは当たり前で当然と言えよう、それが現実の人間社会のありようである。

そのことを踏まえ申し上げるとすれば、弟の介護にばかり自らの不満をぶつけるのではなく、つまり自らの人生に不満を抱いている自分自身がその矛先を弟に向けていることを自覚しなければならない。

人間は弱い存在だ。弟を介護していた母親も、子の育て方に悩み、息子の不自由に悲しみと哀れみそして自ら介護しなければならなかった無念さ、そして憤りも抱いただろう。弟さん自身もおのれの人生に後悔し現実の有りさまに悲嘆し肉親の姉にすがっているのである。

弟の死を望む感情を抱きつつ弟の介護の面倒を見ている、それは充分に意味のある行動である。あなたの人生もこれからどのように展開するかわからないし、弟の介護が永久に続くのかもわからない。現実社会の福祉制度も利用しながら介護をし、そして心の余裕を保ち1日1日を過ごしていただきたい。

さぁ回答者の上野千鶴子さんはどうアドバイスをするだろうか?

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