国際面の3題
時間の余裕ができたせいだろう国際面を読むことが多くなった。今日もなんとなく眺めていて気になった3つの記事。
① 高校の世界史の授業の中心はヨーロッパ、中国、中央アジアなどであった。大学入試の世界史にイスラム、オスマン問題が出たとき頭が真っ白になったことを覚えている。受験勉強でヨーロッパ、中国、エジプト、中央アジアくらいしか勉強していなかった。
バルカン半島のデリケートな歴史は知らなかった。ボスニア紛争の名前だけ聞いたことがある程度。今回の記事「ボスニア分断の現在地」は、民族紛争の根深さを、そして問題が容易に解決しないであろうことを教えてくれる。
記事は、若者の新しい動きなど少しずつ変わりつつあると前向きな筆致で終わっている。そうしたほうが読者ウケは良いかもしれない、だが個人的には違和感を抱いてしまう。
② 数日前にも同様の記事が載っていた。オーストラリア政府に対し、Googleは妥協方針、かたやFacebookは対決姿勢だった。で、今日の記事はFacebookの作戦にオーストラリア政府が譲歩したと書いてある。結局どちらの態度とも着地点は同じと言うことらしい。驚くのはGoogleの広告収入1年間で15兆円を超えていること。今回の報道機関問題解決費用三年間1000億円の支払は、そのうちの1%にも満たない懐柔策必要経費ということになるのだろうか。
③ 中東シリア、ここも複雑な人権問題を抱えている。ただこの新聞記事にある問題をドイツの裁判所が扱っている。それは第二次世界大戦時のヒトラーによるユダヤ人虐殺の当事国の反省と責任の具体的行動として評価しなければならない。島国日本で(ほぼ単一民族の)日本人が、到底真似することの出来ないことである。