それよりも何も・・「人生相談悩みのるつぼ」
相談に回答する前に気になった点があり、そっちのほうが気がもめた。
相談者の相手は旦那さんのご両親だが義理のご両親とどのように接するか相談する以前に、ご自分と旦那さんとの関係がどうなのかを振り返る必要があるのではないか。旦那さんが妻である相談者にどのような気持ちで接しているかが気にかかる。
相談内容を読んで相談者の性格なり考え方はわかる、一方パートナーが日頃どのような気持ちで暮らし、(今回相談者の)妻にどんな感情を抱いているか相談の内容からではわからない。
高校卒業の学歴の夫が大学卒業の学歴の妻と結婚し社会の中で学歴の重要性を感じ、その結果、妻と協力しながら子供に高い学歴を求め家族一丸努力し当初の目標を達成した。ここまではサクセスストーリーだ。そのことに感謝すれば良い。「車輪の下」はいつも口を開けて待っているから安心はできない。好事魔多し。夫のご両親に不満をぶつける必要があるだろうか、夫のご両親に何を求めると言うのか、パーフェクトに進んでいる今に不満など抱いて良いのだろうか、このような相談自体がおかしいのではないか。
理想主義の教育ママに旦那さんや子供さんが黙って従っている構図でないことを願う。相談者の考え方と旦那さんの考え方が一致していることを願う。そして二人が仲の良い夫婦であることを願う。子供も仲の良いご両親の希望に沿い勉強をしているのでないことを願う。勉強だけが大事だと思わなくても両親の一致した考えに裏切れないと無意識のうちに行動しているのでないことを願う。
「死に物狂いで家族一丸となっての受験の結果、子供たちは無事第一志望に合格した」とある。この場合の「家族一丸」が妻の独りよがりでなく、ご主人や子供たちとの家族一致した目標行動であったことを願う。人生は挫折することが常だ。折々妥協して生きていく人生を学ぶ。齢(よわい)を重ねて学ぶ。それを知らず無理に抗い、突き進むことで痛いしっぺ返しを食うことがある。